水可溶性油絵具 デュオとは
デュオは、水に溶ける油絵具です。水でやわらかくしたり薄めたりできます。 揮発性の溶剤を使わずに制作ができるので、アトリエはいつも快適。 また、水で溶いたデュオなら、従来の油絵具では得られなかった表現も可能です。 たとえば、細く濃い線描によるハッチングや、水独特の流れや滲みを生かした画肌など、油彩表現の可能性をさらに拡げてゆく絵具です。
特徴
- 水で薄められる油絵具です。
ペトロールなどの揮発性溶剤のかわりに水で薄められ、筆も水で洗えます。水を使えば、換気の不充分なアトリエや教室でも、常にクリーンな制作環境で油絵を制作できます。匂いや溶剤に敏感な方にもおすすめです。 - 多彩な表現が可能です。
水で溶いたデュオは、一種の混合テンペラ絵具。油絵具でありながら水性絵具の性質を合せ持ちます。水独特のにじみや表面張力を生かして、均一な薄塗りや途切れないシャープな濃い線を使ったハッチングなど、油彩画にかつてない新表現をもたらします。油絵具ですから、乾けば水にも油にも溶けない堅牢な油彩画が完成します。 - 従来の油絵具とも混ぜられます。
普通の油絵具とも自由に混ぜられます。ただし、普通の油絵具や油絵用の画用液を30%以上 混ぜると水では溶けなくなりますのでご注意ください。 - リニューアルによってさらにプロ仕様に。
旧デュオの色調、処方を全面的に見直し、2008年6月、大リニューアル。新しい顔料も積極的に採用しての全100色には、カドミウムやコバルトなど鉱物系の色も加わりました。多様な表現を使いこなす真にアーチストのための絵具としてデュオをおすすめします。
水可溶性油絵具 デュオが水に溶けるしくみ
デュオが普通の油絵具と違うのは、ほんの数%「界面活性剤」が配合されている点です。これは、水にも油にもなじむ性質をもっています。デュオと水を混ぜると、界面活性剤の油となじむ部分が顔料ごと油をくるみます。くるんだ外側は水となじむので、分離することなく水の中に分散します。
この状態をエマルションと言いますが、これは、石鹸が油汚れを落としたり、サラダ油と酢が分離せずに混ざっているマヨネーズの原理などと同じです。
実際に使ってみた方の声
育児と制作とを両立させるイラストレーター石橋 優美子さんに水可溶性油絵具 デュオの使用感を伺いました。
石橋さんの作品とともに、水可溶性油絵具 デュオの特性をご紹介いたします。
デュオ 画用液
水可溶性油絵具 デュオ用画用液とは
水だけでも描けるデュオですが、油絵具としての本来の性能を発揮するためには、従来の油絵具同様、さまざまな画用液を利用したいものです。光沢や透明感を出すもの、絵具の固着力を強めて丈夫な画面をつくるもの、乾燥を速めるためのもの。デュオの画用液シリーズはすべて水可溶性。水と一緒に使えます。
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