キャンバスを貼る手順・再生の手順
キャンバスを張る手順
最初に4辺の中心にタックスを打ち、キャンバス表面にひし形の力によるしわを作ります。この時点でしわが伸びにくければ四隅を仮止めします。
最初のタックスから約3〜5cmの間隔で内側から対角線上にタックスを打ち、ひし形のしわが次第に伸びるように張ります。
キャンバスを張る手順(裏張り)
木枠は表面が斜めです。表裏を逆に張ると、画面に木枠の段が出るので注意が必要です。裏張りにはフローティングキャンバス用の木枠をお勧めします。
木枠の角を三角定規で直角か確かめ、キャンバスを折りしろ 7〜8cm程見込みカットします。キャンバスの四隅は折り畳んで重なるため、余分な箇所をアーチ状にカットします。
初めは、画面の中央にひし形のしわを作るように四辺の中心①〜④の順にタックスを打ちます。手順(4)図のように張器のツノをしっかりと木枠に掛けて画布を引きます。
中央のしわが消えるように四隅に向かって張器で引っ張り、図⑤〜⑳の順に打ちます。四隅は折り畳んだ端が木枠の端に沿うように折り込み、止めます。
キャンバス再生の手順
再生したいキャンバスの上に、エコリムーバーを筆やナイフで厚く塗ります。
30分間放置します。※効果が低い場合は、ラップをかけて一昼夜放置します。
浮いてきた絵具をパレットナイフやキャンバス スクレパーで掻き取ります。ぬぐった絵具は古新聞などに取って処分します。一度で除去できないときは何回かに分けて除去します。
除去後は、布などで残ったエコリムーバー成分を拭き取ります。ペトロールで仕上拭きをし、十分乾燥させます。
目止め部分まで除去しないでも、平滑な状態で描画可能と判断できれば、ある程度残った絵具の表面に軽くサンドペーパーをかけて、下地塗料を塗れば固着力が増します。
下地塗料を塗って乾燥させれば完成です。ローラーを使用して塗布する場合は、表面に絵具の毛羽立ちが出来やすいので、刷毛で滑らかにします。