ペンチングナイフは刀工の手から

いいナイフは、ピーンと澄んだ音がします

ペンチングナイフ MX シリーズ

ナイフの生命は、ハリのある弾力にあります。
ホルベインのナイフは選び抜かれた材質で鍛造・研磨をくり返してあり、高級品としての生命が生まれるヒミツもここにあります。
刃先を爪ではじくとピーンと透明な音がするのは、ナイフに生命がある証しです。

ペンチングナイフは日本刀の兄弟

ペンチングナイフ MX シリーズは日本刀の兄弟

ホルベインのペンチングナイフは、岐阜県関市で作られています(一部製品を除く)。
関市は、岐阜市の北東約15km、三方を清流長良川、津保川に囲まれ、北に美濃の山々を仰ぎ見る美しい町です。名刀「関の孫六」で知られる刀鍛冶の町として古くから栄え、今日もその伝統の技をいかし、日本一の刀物生産を誇っています。
言い伝えによれば、今から約780年前、鎌倉時代に伯耆(ほうき/鳥取県)の国の刀工・元重が当地に移り住んだのが始まりとされています。関は良質の栗炭、松炭が豊富で、清らかな水があり、近くの山で焼刃に必要な土が取れるなど、刀鍛冶に欠かせない好条件がそろっていたのです。その後、関七流といわれる流派ができるほどに関の刀鍛冶は栄えました。

この長い伝統によって磨き抜かれた日本刀製造の技術がペンチングナイフづくりに脈々と流れています。製造、焼き入れ、研ぎ、こうした日本刀と似た工程を経ることによって、ペンチングナイフのあの理想的な弾力が生まれ、文字どおりの鋼の筆としてナイフ独特の画肌をつくり出すことができるのです。



ペンチングナイフの選び方、使い方

ペンチングナイフの選び方

ペンチングナイフの弾力の度合いや形状等は使う人のお好み次第とはいえ、基本的なチェックポイントがあります。


ペンチングナイフの選び方
1.ブレード(刀部)から首の丸い部分まで一体の金属で作られていること

ペンチングナイフは絵具をキャンバス面で押しつけるときの強い力に耐え得るだけの強度な構造が必要です。その点、ブレードと首部を接続したものより、一本の金属から鍛造したほうが丈夫で微妙なタッチが伝わります。


2.弾力(しなり)が自然なこと

ハンドルを持ち、平らな面にブレードをあてて軽く押さえつけ、湾曲させてみると、ブレードが自然なカーブを描くのがベスト。「く」の字形に曲がるものは正確なタッチを伝えることができません。


基本的なストローク

ペンチングナイフは基本的にブレード(刀部)の先端、エッジ、フラットな部分を使用して線や面の表現をします。


先端を押さえつけるようなタッチ

先端を使って絵具を押さえつけるように使います。

フラットな面で平塗をしつつ、表面を削ってキャンバス地を出すタッチ

フラットな面を利用して平面に塗り、少し力を入れて表面を削り、キャンバス地を出します。

先端でひっかいたタッチ

平面に塗り、先端で引っかいて特殊な効果を出します。

先端で絵具を置く

先端を使用して絵具を置きます。

ナイフのエッジで線を引く

エッジを利用して線を引きます。

フラットな面をやや傾けての塗り重ね

フラットな面をやや傾けて、塗り重ねをくり返します。

形状による使い分け

ペンチングナイフにはブレード(刀部)が長く細いもの、広く短いもの、ひし形のものなどいろいろな形があり、それぞれにメリットを持っています。


柳葉型

柳葉の形状は、ストロークをくり返し表現するのに適してます。

先端の丸い大きな形状

先端の丸い大きな形状は、大きな弧を描く面の表現に適しています。

ひし形

ひし形は力が入れやすく、もっとも使いやすい形状で、面塗や線塗に適してます。

角丸がちいさいブレード

角丸のちいさなブレードは、部分的に色を置いたり細部の表現に適しています。

ブレードの長い形状

ブレードの長い形状は、線の表現がしやすく、草木などの質感を出すのに適しています。

大きなブレード

ブレードの大きなものは、面塗や砂・小石などを絵具と混ぜて使用するテクスチャー作りに適しています。

商品ラインアップ

■ MX シリーズ…高級品・日本製
■ A シリーズ…高級品・日本製
■ S シリーズ…中級品・日本製
■ スコーラ シリーズ…普及品
■ AC シリーズ…普及品
■ エコルセ ナイフ…普及品・イタリア製
■ イタリアンアートナイフ…形が豊富・イタリア製
■ イタリアンアートナイフ ビッグ…大作向き・イタリア製
■ イタリアン アートナイフ イディアライン…軽量でスマート・イタリア製
■ スクレパー…乾いた絵具の除去に

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